ブラッシング指導
歯周ポケットにプラークが溜まってしまうと、ご自身ではではなかなか取り除くことができないため、歯につき始めたプラークをしっかり落とすことが大切になってきます。
歯磨きの際には、現状のブラッシングでどこが磨けていないのかをよく理解していただいた上でご自分に合ったブラッシングの方法を学んでいただきます。日々のブラッシングによるプラークコントロールこそが歯周病治療の第一歩です。
スケーリング・SRP
歯石は歯面に付着したプラークに唾液中のリン、カルシウムが混ざって石灰化したもので、表面は粗造でプラークが更に付着しやすい状態です。
超音波スケーラーやキュレットスケーラーを使用して丁寧に取り除き、歯の表面をつるつるの状態にしてプラークが付着しにくい状態にします。
PMTC
専用の器機とフッ素入り研磨ジェルを使用して歯面清掃(クリーニング)を行います。歯の表面から歯と歯肉の境の溝の中(1~3mmまで)のプラークをすべて取り除き、つるつるに磨くことでプラークが付着しにくくなります。
タバコのヤニや茶渋などの着色が気になる方や、歯槽膿漏、口臭が気になる方におすすめです。
外科処置
歯槽骨の破壊が大きく、歯周ポケットが深い場合、スケーリング・SRPだけでは歯石を取り除くことができません。このような場合は、歯肉を切開して外側に開き、歯根を露出させて歯石を取り除きます。
歯周組織再生療法
歯周病によって破壊された骨は通常再生することはありませんが、外科処置に加えてゴアテックスやコラーゲンなどの膜を貼り付けたり、エナメルマトリックスと呼ばれるたんぱく質を塗布したりすることで、歯周組織の再生を促進させることができます。